まるがめ水面検証

ボートレース丸亀の競走水面は瀬戸内海に突き出た埠頭にある。
方角は1マーク側が北、2マークが南だ。1マークの向こうには海が広がっている。
風向データを見ると、春先は圧倒的に向かい風基調。5月に開催されるボートレースオールスターは、ほとんどのレースが海から吹く北風のなかで行われると考えていいだろう。
なお丸亀では2020年の5月にG2モーターボート大賞が開催されたが、この一節の風向内訳は、向かい風53レース(74%)、左横風17レース(24%)、右横風2レース(3%)で、追い風はゼロだった。向かい風を制した者が丸亀オールスターを制す、といって過言ではないだろう。
月別風向割合(最近1年間)

(集計期間:2024/4/1 ~ 2025/3/31)

丸亀の最近1年間の1コース1着率は58.2%。これは全国平均(56.2%)より2%高い。全国24場のなかでは10番目の数字だ。
最近1年間に丸亀で開催された記念レースの結果を見ると、昨年8月のボートレースメモリアルでは1コースが41勝(1着率56.9%)、昨年11月の丸亀周年では1コースが53勝(1着率74.6%)、今年2月の四国地区選では1コースが41勝(※節間66レース。1着率62.1%)だった。3節を合計すると1コース1着率64.6%だ。
丸亀オールスターでは1コースが節間45〜50勝あたりになると考えるのが妥当か。1日平均では8本前後の逃げ決着になる可能性が高いだろう。
コース別入着率(最近1年間)

(集計期間:2024/4/1~2025/3/31)

丸亀の決まり手データを見ると、まくりは出現率12.7%で全国平均(15.1%)より2%以上も低い数字。逆に差しは出現率13.7%で全国平均(13.0%)より高い。丸亀は差し優勢の水面といっていいだろう。ちなみにまくりより差しのほうが出現率が高い水面は、全国24場のなかで津、三国、びわこ、丸亀、児島、徳山、大村の7場と少数派だ。
差しのなかでも丸亀で特に多いのは2コース差し。出現率が9.8%あり、全国平均(8.8%)を1%上回っている。例えば今年2月の四国地区選では、準優で西岡顕心が2コース差しを決め、予選トップ通過だった森高一真を破って3連単1万0030円というレースがあったのが記憶に新しい。丸亀ではこういう展開を常に想定しておく必要がある。
2~5コース決まり手出現率
(最近1年間)

(集計期間:2024/4/1~2025/3/31)

丸亀の競走水面は海を使用しているため干満差がある。満潮なら1コース有利、干潮なら1コース不利というのがボートレース界での定説だ。
オールスター開催時の潮汐グラフを見てみると、シリーズ序盤は1Rが干潮に近い状態で始まり、徐々に潮位が上がっていく傾向。初日12Rのドリーム戦の頃が節間で最も潮が高くなる。逆にシリーズ終盤は1Rが満潮に近い状態でスタートし、徐々に潮位が下がっていく傾向。最終日12Rの優勝戦の頃はかなり潮が低い。
なお丸亀の競走水面は2マーク側で海とつながっているため、潮が上がっていく時間帯はホーム追い潮になる。もし追い潮のときに向かい風が吹いていると、潮と風がぶつかり合って水面が荒れぎみになるので要注意だ。
ボートレースオールスター開催日
潮汐グラフ
