ピックアップレーサー記者コラム

ピックアップレーサー記者コラム

4320 峰 竜太

峰竜太の誕生日は1985年3月30日。現在、不惑の40歳である。経験値は高まる一方で、心身の変化や重くのしかかる責任が負担となるのがこの頃。惑うことの多い年代である。ただ、それを振り払い前進するからこそ、不惑の意義は大きい。

30代後半には「正直、身体の衰えは否めません」と自らの状況を率直に語っていた峰竜太。昨年のグランプリでは「夢の実現にもう一度つきあってください!」とファンに語りかけた。それは「自分はファンのために走るのだ!」というメッセージにほかならない。

2025年の優勝は丸亀の周年記念(11月)のみだったが、勝率4位(7.89)で獲得賞金8位(約1億3088万円)という成績は、やはりトップレーサーのそれ。今回、周年記念(2019年10月)とボートレースオールスター(2021年5月)を制している若松を舞台に、完全復活ののろしをあげてほしいと多くのファンが願っている。

自在性光る高速ターンを駆使し、コース不問で連に絡むのが峰竜太のスタイル。確かなイン戦はいうまでもないが、舟券作戦的には1着率21.6%を誇る3コースと、2着率40.6%の4コース(2025年1月1日~12月31日)に注目したい。


3941 池田 浩二

池田浩二の2025年を語るうえで欠かせないのが、6月の唐津グランドチャンピオン。普段、大言壮語しないタイプだが、「優勝しにきました」と宣言。見事に有言実行したのだった。
多くの若いファンが口にする「イケコー!」の呼び名が響き渡った表彰セレモニーは、感動的であった。

その「イケコー」の魅力について取材すると、次のような答えが返ってくる。
「強くてカッコいい」「レースがキレイ」「期待に応えてくれる」「姿が好き」「実はとっても真面目な感じがする」「勝負師の雰囲気がいい」「一見素っ気ないが本当は温かい人」…。まさしく見立てのとおりの人物で、確かな人生哲学をもっているのだ。

2025年11月30日時点の獲得賞金ランキングは2位で、5年連続16回目のグランプリ出場を果たしたとおり実力は折り紙付き。昨年1年間(1月1日~12月31日)のコース実績を舟券作戦の参考としたい。

1コース 1着率84.7% 3連対率94.7%
2コース 1着率16.2% 3連対率78.3%
3コース 1着率26.3% 3連対率86.7%
4コース 1着率24.3% 3連対率70.5%
5コース 1着率7.8% 3連対率65.6%
6コース 1着率0.0% 3連対率39.2%


4262 馬場 貴也

「あのスピードターンはマネできない」「2マークのさばきがすごい」。
一線級レーサーがこう口をそろえるのが、馬場貴也の高速自在戦。瞬時の判断と同時に動く身体の反応、それを支える調整力やターンテクニックは、ボート界随一といってもいいだろう。ゆえに、そのレースは美しい。

2025年は、7月のびわこボートレース甲子園(G2)、9月の住之江高松宮記念特別競走(G1)、9月の戸田一般戦で優勝。そのほか、3月に若松で開催されたボートレースクラシックは優勝戦6着、7月徳山のオーシャンカップは優勝戦2着、11月福岡のチャレンジカップは優勝戦5着と、SG戦線でも活躍。ランキング6位でSGグランプリには5年連続7回目の出場となったが、あと一歩及ばず優勝戦4着としている。「今年こそ!」と多くのファンが応援し、期待を寄せている。

地元びわこで、デビュー当時から馬場貴也を知る往年のファンがこう話すのを聞いたことがある。「強いだけじゃないからいい。人間性が素晴らしいから応援したくなる。なかなかいないね…」。

年代を超え、地域を超えて声援が届く若松。その変化に富んだ水面は、崇高なテクニックを披露するにふさわしいといっていいだろう。期待したい。


3897 白井 英治

”ホワイトシャーク”こと白井英治は、G1V13&SGV4を誇るゴールデンレーサー第1号である。その外見からスマートな印象を与えるが、実は不屈の精神の持ち主。2022年8月のSGボートレースメモリアル(浜名湖)優勝戦でのフライングをはじめ、さまざまな試練にさらされ、それを跳ね返してきた猛者である。普通ならば心が折れてしまってもおかしくない状況にも耐え乗り越えてきたのだ。

その象徴的なシーンが、2022年12月の第37回グランプリ(大村)でのV、そして昨年夏の第71回ボートレースメモリアルであった。この優勝を含め、若松は通算V8。ボートレースメモリアルは2014年の第60回大会でSG初制覇を成し遂げており、「出世水面」といっていいだろう。

賞金ランキング12位で3年ぶりに出場を果たしたSGグランプリは、不完全燃焼に終わった感こそあるが、その視線は常に前を向いている。スタート攻勢を含めた戦いぶりは一見派手にみえるが、実は堅実さを併せもっているのが白井英治。どの選手も難しいと語る2コースの昨年1年間(1月1日~12月31日)の実績は、1着率が28.5%もあるのだ。ちなみに3連対率は77.0%、覚えておいて損はないはずだ。


4371 西山 貴浩

「(緊張感から)やっと解放されました。(予選道中)外枠で連に絡めたのが大きかったです。また、ファンの皆さんの声援もすごかった…。ありがとうございます。どんなにしゃべっても手が届かなかったSGタイトルでしたが、取れて少し力が抜けました」。
そして、「若松を走る時の緊張感は半端ない…」とも。ともすればユーモア満点のトークに隠されがちだが、妥協なき勝負師は、納得いかないカタチで敗れた日の夜、寝つけないこともあるという。

極度の緊張感に襲われる地元・若松では通算V10。前回大会(2024年秋)はインから逃げ切って優勝を飾っており、優勝候補の筆頭として推されるのは当然のこと。何よりその戦いぶりが注目されるが、昨年1年間(1月1日~12月31日)の実績から分かる課題はダッシュ戦。予選で外枠時に連に絡むことができれば、オーシャンカップ同様、チャンス到来とみていいだろう。
1コース 3連対率91.3%
2コース 3連対率66.6%
3コース 3連対率48.7%
4コース 3連対率46.0%
5コース 3連対率34.2%
6コース 3連対率20.6%


5267 石本 裕武

2025年後期、勝率6.74でA1に初昇格した石本裕武に注目が集まっている。2026年前期も6.63で2期連続のA1としているからだ。
スピードと柔軟性を持ち味とする大阪支部の25歳のレース力は、以下のコース別データ(2025年1月1日~12月31日)に明らかである。

1コース 1着率74.5% 2着率3.9% 3着率1.9%
2コース 1着率28.2% 2着率35.9% 3着率2.5%
3コース 1着率31.7% 2着率19.5% 3着率21.9%
4コース 1着率21.0% 2着率21.0% 3着率26.3%
5コース 1着率27.0% 2着率18.9% 3着率16.2%
6コース 1着率8.3% 2着率22.2% 3着率11.1%

6コースはともかく、1コースから5コースまでこれほどの1着率を示すヤングレーサーは稀有。舟券貢献度の高さは目を見張るばかりである。

そうした戦いぶりが高く評価され、石本裕武は2026年の「トップルーキー」に選ばれている。ちなみに、同じ大阪支部からは竹間隆晟が選出されており、互いに切磋琢磨することになったのだ。記念タイトルウイナーという夢の実現に期待したい。