ムービー特集に優勝戦VTR、優勝選手表彰式インタビューVTRを追加しました。
ピックアップレーサー記者コラム

全国24場の中には「難水面」といわれるレース場が存在する。
江戸川・びわこ・福岡の3場である。
河口に位置する江戸川は「潮汐と川の流れ」、さらに「風の向きや強さ」によって水面が激変。時に三角波が立つほど荒れることもあり、得意不得意がハッキリしているコースである。
一方、びわこは淡水で水質は硬め。さらに遊覧船の曳き波が「うねり」となって競走水面に入ってくる水面である。
そんなびわこを「江戸川鉄兵」こと石渡鉄兵がどう乗りこなすのか注目される。過去5年間のびわこ実績を整理してみた。
【石渡鉄兵のびわこ実績~過去5年間~】
1コース 1着率62.5% 2着率25.0% 3着率0.0%
2コース 1着率33.3% 2着率41.6% 3着率16.6%
3コース 1着率28.5% 2着率0.0% 3着率14.2%
4コース 1着率33.3% 2着率16.6% 3着率0.0%
5コース 1着率18.1% 2着率18.1% 3着率9.0%
6コース 1着率0.0% 2着率0.0% 3着率20.0%
上記を踏まえれば、1コースから4コースまでは連軸となり得るのがびわこの石渡鉄兵。流れ次第で「びわこ鉄兵」となる可能性は大いにある。

三国の「プレミアムG1第23回マスターズチャンピオン(2022年)」で優勝した上平真二はこれがG1初Vだった。意外な感じがするのはA1歴の長さに由来する。
1994年11月に宮島でデビューすると、1999年前期に初めてA1に昇格。以降、一度も陥落することなく27年半、55期にわたりトップランカーであり続けているのだ。ちなみに2026年前期の勝率は6.95である。
それを支えている1年間(2025年1月1日~12月29日)のコース成績は以下のとおりだ。
1コース 1着率62.2% 2着率20.7% 3着率7.5%
2コース 1着率12.8% 2着率30.7% 3着率33.3%
3コース 1着率30.3% 2着率21.2% 3着率21.2%
4コース 1着率5.2% 2着率28.9% 3着率21.0%
5コース 1着率3.1% 2着率31.2% 3着率28.1%
6コース 1着率11.1% 2着率18.5% 3着率22.2%
上記のとおりインと3コース戦の1着率が高いが、びわこでの過去5年間(2021年1月~2025年12月)の実績も同様。インの1着率は69.2%、3コースも60.0%に達しており、参考にしたい。

2025年、賞金ランキング16位でSG第40回グランプリに2年ぶり7回目の出場を果たしたのが中島孝平。大会直前に地元三国で開催された「壮行会トークショー」で1年を振り返り「優勝は三国のお盆レースのみでしたが、記念レースでコンスタントに予選突破することができ、手応えのある1年でした」とコメントを残している。
本大会は登録番号順で8番目。経験豊富なベテランとして参戦することになるが、課題もある。びわこでは2・3着は多い一方、1着が少ないという事実だ。過去5年間の実績は以下のとおりである。
【中島孝平のびわこ実績~過去5年間~】
1コース 1着率100.0% 2着率0.0% 3着率0.0%
2コース 1着率12.5% 2着率62.5% 3着率0.0%
3コース 1着率0.0% 2着率16.6% 3着率66.6%
4コース 1着率0.0% 2着率25.0% 3着率25.0%
5コース 1着率12.5% 2着率12.5% 3着率37.5%
6コース 1着率0.0% 2着率12.5% 3着率25.0%
イン戦は絶対軸だが、他のコースは堅く連絡みというのが中島孝平のびわこスタイル。その人柄同様、堅実さを舟券作戦に反映させたい。

藤原啓史朗を語るうえで、避けて通れないレースがある。8連勝で完全優勝を飾った、ボートレースびわこの「第67回結核予防事業協賛 秩父宮妃記念杯」(2023年7月2日・優勝戦)である。多彩な技を繰り出し勝利する姿がファンの脳裏に焼き付いている。今大会では、その再来を期待したい。
そして、2025年は8回の優勝(1月の大村一般戦・1月の福岡一般戦・3月の大村一般戦・4月の芦屋一般戦・6月の徳山一般戦・7月の鳴門一般戦・8月の若松一般戦・9月の大村一般戦)を飾っているからだ。圧倒的な「決定力」を誇っている稀有なレーサーである。
その背景にあるのはコース不問のレース展開力。1年間(2025年1月1日~12月29日)のコース成績は大いに参考となるだろう。
1コース 1着率90.0% 2着率5.0% 3着率3.3%
2コース 1着率27.7% 2着率19.4% 3着率16.6%
3コース 1着率30.5% 2着率25.0% 3着率16.6%
4コース 1着率18.7% 2着率31.2% 3着率28.1%
5コース 1着率16.6% 2着率23.3% 3着率13.3%
6コース 1着率11.3% 2着率18.1% 3着率20.4%

今大会に出場する地元・滋賀支部レーサーは、柘植政浩、川島圭司、是澤孝宏、青木玄、太和田操拓、木村仁紀、澤田尚也、吉川晴人、廣瀬凜の計9名。その中核として注目されるのが澤田尚也である。
2023年のトップルーキーに名を連ねると、周囲の期待に応えるカタチで活躍。6点台半ばから7点台の勝率をマークし連続A級をキープしているが、2026年前期はキャリアハイの7.34をマークするほど力をつけているのだ。
ちなみに、2025年は2月の尼崎一般戦をはじめ7月の下関と12月の宮島でも優勝。決定力を証明している。
その持ち味を1年間(2025年1月1日~12月29日)のコース成績で確認しておこう。
1コース 1着率70.0% 2着率18.0% 3着率0.0%
2コース 1着率25.5% 2着率25.5% 3着率21.2%
3コース 1着率17.5% 2着率35.0% 3着率22.5%
4コース 1着率15.7% 2着率26.3% 3着率13.1%
5コース 1着率23.8% 2着率23.8% 3着率16.6%
6コース 1着率8.3% 2着率2.7% 3着率11.1%
6コースはやや数字を落とすものの他のコース実績は秀逸。覚えておきたい。

石本裕武のレースイメージは『センター戦でありダッシュ戦…』という声をしばしば耳にする。実際、3コースからの自力攻めをはじめ、4カドまくりや5コースからの鮮やかなまくり差しは多くのファンが知るところだ。
しかし、見逃しがちなのが2コース戦。1年間(2025年1月1日~12月29日)の実績を見れば明らかである。
1コース 1着率74.5% 2着率3.9% 3着率1.9%
2コース 1着率28.2% 2着率35.9% 3着率2.8%
3コース 1着率32.5% 2着率20.0% 3着率22.5%
4コース 1着率18.9% 2着率21.6% 3着率27.0%
5コース 1着率27.0% 2着率18.9% 3着率16.2%
6コース 1着率8.3% 2着率22.2% 3着率11.1%
2コースの2連対率は64.1%と極めて高い。同体程度のスタートでセンター勢をけん制し、イン艇の懐に飛び込んでいくのがスタイル。差し追走の延長線上に差し切りがあるのだ。
それを可能にしているのが調整力。モーターパワーを引き出すこと、好みの仕上がりにもっていくことに長けているのが石本裕武。力感と操縦性が両立した時、主役になるのは請け合いだ。



