ボートレースびわこの開設73周年記念「G1びわこ大賞」が9月17日～22日まで行われる。国民スポーツ大会（わたSHIGA輝く国スポ、9月28日～10月8日）の開催を間近に控える滋賀県に、ボートレース界のトップアスリートが集結。栄冠をめざして熱い戦いを繰り広げる。

　地元の滋賀支部からは9人が参戦。守田俊介、君島秀三、馬場貴也、青木玄太、遠藤エミ、丸野一樹、木村仁紀、山田晃大、松山将吾の好メンバーで遠征勢を迎え撃つ。

　馬場貴也は7月にびわこで行われたG2全国ボートレース甲子園で優勝。2コース差しを決めて頂点に立ち、歓喜の涙を流したのが記憶に新しい。あれから約2カ月、今度はびわこ周年で地元G1タイトルを獲りにいく。びわこ周年は2020年に優勝している馬場だが、2021年は準優敗退、2022年は優出3着、2023年は予選敗退、2024年は優出3着となかなか2回目の優勝を手にできていない。今年こそ5年ぶりのタイトル奪還なるか。

　丸野一樹は7月のびわこG2全国ボートレース甲子園で優出4着。準優で3コースまくりを決めるなど、節間4勝をマークして大いに見せ場を作った。びわこ周年では頂点を狙いたいところ。2019年に続く2回目の地元周年制覇をめざす。また丸野は賞金ランキング14位につけており、3年ぶり3回目のグランプリ出場を狙ううえでも大事なびわこ周年になってくる。

　守田俊介は今年ここまで10優出6Vをマークする好調ぶり。7月の大村G2モーターボート誕生祭では、オール2連対Vの圧勝劇を演じて約5年ぶりの記念レース優勝を飾るなど、充実の走りが光っている。この勢いで地元G1でも大暴れしたいところ。2014年と2018年に続く3回目のびわこ周年優勝に向けて期待は高まるばかりだ。

　その他にもびわこG1優出2回の実績を持つ君島秀三や、7月の唐津戦で約1年7カ月ぶりの優勝を飾った青木玄太、地元G1初優出をめざす遠藤エミ、3月の平和島周年でG1初優出を果たした木村仁紀、地元記念レース初出場の山田晃大、8月のびわこお盆レースでV争いを沸かせて優出4着に入ったばかりの松山将吾と、滋賀支部は多彩な顔ぶれがそろっている。

　なお来年のSGオーシャンカップがびわこで開催されることが決まっており、このびわこ周年ももちろん選考対象レースのひとつ。滋賀勢は優出して選考ポイントを稼ぐべく気合入りでびわこ周年に臨むことになりそうだ。

　遠征勢ではまず白井英治（山口）に注目だ。8月の若松SGボートレースメモリアルで優勝。約2年8カ月ぶりとなる4回目のSG制覇を果たした。これで賞金ランキング5位まで浮上してグランプリ出場はほぼ確実に。今後は、グランプリでトライアル2ndから出場できる賞金ランキング6位以内を狙う戦いになる。白井はびわこ記念レース通算4優出の実績があり、当地前走となる昨年9月のびわこ周年では、優出4着に入っていた。近況勢いに乗る白井が、びわこ記念初Vをめざしてどんな走りを見せるのか楽しみだ。

　峰竜太（佐賀）は2021年のびわこ周年覇者。その後も2023年3月の秩父宮妃記念杯で優出2着、2023年7月の秩父宮妃記念杯で優出4着、今年7月の全国ボートレース甲子園で優出5着とびわこで好走が続いており、当地記念レース最近5節で4優出1Vという強さだ。今回もV争いを沸かせる存在になってくる可能性大だろう。4年ぶりのタイトル奪還なるか目が離せない。

　篠崎元志（福岡）は2011年のびわこ周年覇者。2コース差しを決めてG1初Vを飾ったのを覚えているファンも多いだろう。また篠崎は2023年のびわこ周年で優出2着、2024年のびわこ周年で優出2着に入っており、当地周年は2大会連続で準V。今年こそ頂点に立って14年ぶり2回目のびわこ周年制覇を果たしたい。

　その他にもびわこ記念レース通算21優出7Vを誇る松井繁（大阪）や、びわこ周年歴代覇者の湯川浩司（大阪）、山口剛（広島）、片岡雅裕（香川）、椎名豊（群馬）、7月のびわこG2全国ボートレース甲子園で優出3着に入った関浩哉（群馬）、秩父宮妃記念杯でV歴がある吉川元浩（兵庫）、坪井康晴（静岡）、平本真之（愛知）、大上卓人（広島）などびわこ実績十分の選手が多数。また賞金ランキング上位につける佐藤翼（埼玉）、上條暢嵩（大阪）、仲谷颯仁（福岡）、山田康二（佐賀）らも見逃せない。

（データはすべて9月1日現在。カッコ内の表記は支部）