「インの鬼・三英傑」が唐津に来臨!

「インの鬼・三英傑」が唐津に来臨!

唐津の九州地区選手権競走出走メンバーには「インの鬼」が3人集結する。
今村暢孝・石川真二・深川真二の“三英傑”である。
そのコース取りの傾向と舟券貢献度をデータで整理すると以下のようになる。

項目 今村暢孝 石川真二 深川真二
回数 1着率 3連対率 回数 1着率 3連対率 回数 1着率 3連対率
1コース 63 44.4% 84.0% 105 48.5% 74.1% 74 74.3% 93.1%
2コース 135 18.5% 61.4% 156 16.0% 60.2% 152 19.0% 64.3%
3コース 7 28.5% 85.5% 15 0.0% 66.6% 32 40.6% 84.3%
4コース 0 3 0.0% 33.3% 0
5コース 0 1 0.0% 0.0% 0
6コース 0 0 0
選手 コース 回数 1着率 3連対率
今村暢孝 1コース 63 44.4% 84.0%
2コース13518.5%61.4%
3コース728.5%85.5%
4コース0
5コース0
6コース0
石川真二 コース 回数 1着率 3連対率
1コース 105 48.5% 74.1%
2コース15616.0%60.2%
3コース150.0%66.6%
4コース30.0%33.3%
5コース10.0%0.0%
6コース0
深川真二 コース 回数 1着率 3連対率
1コース 74 74.3% 93.1%
2コース15219.0%64.3%
3コース3240.6%84.3%
4コース0
5コース0
6コース0

※2025年1月1日~12月23日

そのひとり今村暢孝の特徴はダッシュ戦がなくすべてスロー発進としていること。3コース7回は3名中最小、イン奪取率は30.7%である。今村暢孝のイン1着率は全選手平均の55.0%よりもかなり低いが、3連対率は全選手平均の81.3%よりも高い。舟券作戦の参考となるだろう。

また、石川真二のイン奪取率は37.5%、3名の中で最も高くなっている。イン1着率48.5%は、今村暢孝同様全選手平均よりも低い。一方、わずかながらダッシュ戦もあり多彩な一面が垣間見える点も押さえておきたい。

こうした両者に対し明確な特徴をもつのが深川真二。イン奪取率が28.7%と3名中最も低くなっている反面、3コース回数が多く1着率も極めて高い。そのレースはダイナミックで3コース戦はまくりが基本だ。

さて、この“三英傑”がスロー水域で相まみえることになった場合どういう展開になりうるのか、以下に思考実験をしてみた。

内枠から
今村 暢孝
石川 真二
深川 真二
の順、あるいは
石川 真二
今村 暢孝
深川 真二
の順

3コースの深川真二が果敢にまくりを放ち、内2艇を叩き切る構え

内枠から
今村 暢孝
深川 真二
石川 真二
の順

今村暢孝の逃げと深川真二の差しの一騎打ち

内枠から
石川 真二
深川 真二
今村 暢孝
の順

石川真二の逃げと深川真二の差し両立が基本ながら、3コースから今村暢孝が割って入る可能性あり

内枠から
深川 真二
今村 暢孝
石川 真二
の順

深川真二の逃げが基本で、今村暢孝と石川真二の2着争いも今村暢孝が有利

内枠から
深川 真二
石川 真二
今村 暢孝
の順

深川真二のイン逃げに対し、石川真二と今村暢孝の2着争いも今村暢孝がかなり有利。

以上はあくまで思考実験である。他の選手との兼ね合いやモーターの仕上り状況もあり一筋縄ではいかないが、それにしてもレースの読みを深く面白くしてくれる存在が“三英傑”であることは間違いない。九州地区選手権競走の醍醐味といっていいだろう。