• BOAT RACE 鳴門
  • G1大渦大賞開設72周年記念競走
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ピックアップレーサー記者コラム

愛知 3941 池田浩二 愛知のエースが、当地G1戦3Vへ超一流さばきを魅せる

 愛知支部の絶対エースとして君臨する池田浩二も今年で47歳。ベテランの域に入ってもなお冷静沈着なハンドルさばきは健在で、記念戦線の〝一軍レギュラー〟として活躍し続けている。今年は1月のG1江戸川69周年で準優勝と幸先よく滑り出すと、今年最初のSGボートレースクラシック(若松)で優出5着と〝高値安定〟。そして6月のSGグランドチャンピオン(戸田)で現役2位タイとなる自身11回目のSG制覇を成し遂げる金字塔を打ち立てたばかりだ。2度の黄金のヘルメット戴冠がある年末の最高峰・グランプリ出場へ、今年もマネーバトルを優位に進めて賞金ランク上位に陣取り、〝当確ランプ〟をともしている。鳴門は2012年の59周年と21年の68周年をともにゼロ台のトップスタートを踏み込むイン〝圧逃〟で制した歴代覇者で、G1優勝に限れば、地元のとこなめ、蒲郡がともに最多3Vの実績だが、それに次ぐのが2Vを稼ぐここ鳴門。16年のオーシャンカップでも優出5着と好走した相性のいいドル箱水面だ。当然、今大会も惜しげもなく超一流のハンドルワークでファンを魅了して、鳴門G1戦3Vへ照準を絞るだけだ。


福岡 4371 西山貴浩 悲願のSG戴冠!好相性の鳴門でレースもトークも冴えわたる

 ボート界屈指のマイクパフォーマンスで人気を博す、水上のエンターテイナー・西山貴浩が好相性の鳴門でも魅せる!今年3月の地元・若松でのSGボートレースクラシック(3着)に続く自身7度目のSG優出が、7月のオーシャンカップ(徳山)。予選を首位で通過する王道スタイルで勝ち上がり、デビュー20年目にして悲願のSG初戴冠を成し遂げたばかりなのは記憶に新しい。その卓越したトークパフォーマンスが魅力で、人気投票で出場が決まるSGオールスターを今年はファン投票3位で出場したようにファンからの支持も熱い。このSG初制覇は当然ながら、G1でも4回の優勝歴がありレーサーとしての実力も確かだ。そしてより実力を発揮できる水面が、ここ鳴門。全24場ごとの通算勝率が地元の若松や芦屋に大きく差をつける、高い成績を残すNo.1水面だ。SG制覇して勢いづいた今なら、より高いパフォーマンスが期待できる。好相性の当地でタイトルをつかみ、さらに加速するマネーバトルを優位に進めたい。トークもレースもますます冴えわたる西山から目が離せない。


徳島 4757 山田祐也 地元周年初制覇へ、鳴門の大渦を駆け回る

 自身初となる念願の周年タイトル取りに闘志を燃やす。山田祐也は2013年5月に地元・鳴門でデビュー。翌月の鳴門で、デビューからわずか19走目で初1着を挙げて才能が早くも開花。16年12月の平和島でデビュー初優勝を飾ると、その後凱旋した鳴門でも優勝し、2節連続優勝を達成。この年の最優秀新人にも輝いて将来性を強く印象付けた。17年にはボートレースメモリアルでSG初出場、初勝利を飾り、20年の四国地区選(まるがめ)では予選を首位で通過、G1初優出を1号艇で迎えた。まくり差しに屈してG1初優勝こそ逃したものの、翌21年にはG2モーターボート大賞(三国)を制して雪辱を果たすと、続く22年に鳴門開催の四国地区選で待望のG1初制覇を成し遂げた。次に狙うは地元周年覇者の称号。走り慣れた鳴門は、全24場の中でも高い勝率を残し、地元での安定感は抜群。風向きや潮流を攻略し、酸いも甘いも知り尽くした得意水面で、勝ち抜く地力は着々とつけている。8回目の当地周年記念参戦となる今回こそ、鳴門の荒波を味方に栄冠を手にしてみせる。


岡山 4418 茅原悠紀 持ち味のスピードターンを繰り出して、鳴門初タイトルを奪取だ

 2025年後期の適用勝率8.88を稼ぎ、自身初の最高勝率選手に輝いた茅原悠紀が鳴門で初めてとなるG1タイトル取りへ牙を研ぐ。今年は1月のボートレースバトルチャンピオントーナメント(とこなめ)で1回戦から決勝戦まで4戦すべて1号艇から1着で勝ち上がる大会初の快挙でG1通算12Vを達成。新年早々幸先良く滑り出したが、その勢いは止まることなく、3月の平和島70周年(準優勝)、4月の津73周年(5着)、福岡72周年(準優勝)とG1優出ラッシュが続き、SGでも5月のSGオールスター(まるがめ)で3着と絶好調。切れ味たっぷりのスピードターンで、ファンを魅了している。鳴門はSG、G1での優勝歴はないが2020年のSGオーシャンカップで準優勝した水面。G3と一般戦で3回の優勝があり、今年5月の前回戦では3コースから豪快まくりで優勝している。他2回の優勝の決まり手も、差し、まくり差しと多彩で、持ち味のターン力が発揮され、勝負強さがより際立つ水面なのは間違いない。年末の大一番への切符獲得まで残り約2カ月。上位ランクでの出場を懸けて、異次元ターン連発で初の当地タイトルを取りにいく。


徳島 4571 菅章哉 強力な伸びを武器に満を持して地元G1取りに挑む

 現在のボート界は以前よりもチルト3度の使い手や伸び仕様を駆使する選手が増えたが、その第一人者はやはり菅章哉で衆目一致だろう。チルトマイナスや0度の内仕様も使い分けるが、本領はやはりチルトをハネた伸び仕様。今年5月のまるがめオールスターはチルト3度で戦い抜き、節間4勝を挙げた。残念ながら予選突破とはいかなかったが、ファンが期待するセッティングを最後まで貫き通した。それはもちろん、ファンへの〝恩返し〟の気持ちが大きかったのだろう。オールスター前の4月に津73周年で悲願のG1初タイトルをつかみ取った。G1復帰戦だった1月の下関70周年で優出(3着)した際、「チャンスがあれば、(タイトルも)取れますね」と話していたが、その言葉が実現するまでに時間はかからなかった。磯部誠や佐藤翼と同じ105期生だが、ボートレーサー養成所では菅はどちらかといえば劣等生だった。それでも弛まぬ努力と研鑽(けんさん)を積み、すでにSGやG1を勝ってグランプリ出場も叶えている磯部、佐藤と同じタイトルホルダーに成長した。鳴門は優勝を飾った先月の一般戦を含めこれまで11V。地元では他地区の選手にはもちろん、誰にも負けられない。悲願の地元周年タイトル取りへ、菅が菅らしい走りで頂点に立つ。


東京 4847 佐藤隆太郎 〝上半期の主役〟が鳴門でも強烈な光を放つ

 今年上半期の主役といえば、3月の若松クラシック、5月のまるがめオールスターでSG連続Vの快挙を達成した佐藤隆太郎で満場一致だろう。昨年まではG1優勝もSG優出歴もなかった。〝特別戦〟では伏兵的存在だったが、SG初優出だった若松クラシックでプレッシャーをハネ返して優勝を飾ると、5月のまるがめオールスターではなんとSG連続Vを達成。過去に倉田栄一、野中和夫(ともに引退)、西田靖の3人しか成し遂げていないSG初VからのSG連続Vの快挙だった。今年の賞金額は1億超えと一気にトップレーサーへの階段を駆け上がった。メンタルの強さ、抜群の攻撃力に加えて、チャンスが来たときに〝つかみ取る力〟もすごい。それでも、「まだ成長できる余地はかなりあると思っています」と完成形ではない。もっと、もっと強くなる。鳴門は一般戦ながら現在2連続優出中で前回の昨年1月では優勝(当地通算は2V)を飾っており水面相性は良好。東京3場のひとつ、江戸川で鍛えられたターン力は波風の強い鳴門でも十分に通用する。鳴門連続VでG1タイトル奪取へ。〝東都のニュースター〟が誰にも主役の座は譲らない。