
ボートレース福岡の開設72周年記念「G1福岡チャンピオンカップ」が4月13日~18日まで開催される。春の博多にトップレーサーが集結。博多どんたくよりひと足早くボートレース福岡はお祭りムードに包まれる。
地元の福岡支部からは益田啓司、渡辺浩司、篠崎元志、池永太、西山貴浩、篠崎仁志、羽野直也、仲谷颯仁、新開航、溝口海義也の10人が参戦。昨年12月の福岡周年で優勝した瓜生正義は残念ながらF休みのため今回不在だが、多彩な顔ぶれで遠征勢を迎え撃つ。
地元のエース格として期待されるのは西山貴浩だ。3月の若松SGボートレースクラシックで優出3着に入る活躍。V争いを盛り上げてファンを大いに沸かせた。福岡周年でも西山の走りがスタンドに熱狂を巻き起こすのか。福岡では通算16優出2Vの実績。当地記念レースでは2回の優出歴があり、2021年の福岡周年で優出5着、昨年12月の福岡周年で優出6着に入っている。今回は福岡記念初タイトルをめざしてどんな戦いを見せるのか注目したい。
篠崎仁志も楽しみだ。福岡では通算43優出19Vという圧倒的な実績。最近も2月の当地一般戦でオール3連対Vの圧勝劇を演じたばかりだ。この水面では他の追随を許さない強さがある。福岡記念レースでは通算6優出1Vをマークしており、2013年の福岡周年で優勝歴。12年ぶりのタイトル奪還を狙いたいところだ。
近況の勢いなら仲谷颯仁だ。2月に大村G1九州地区選手権で優勝を飾り、3月には児島一般戦でオール3連対Vの活躍。今年9節走って5優出2Vという充実ぶりで、今年の勝率7.50は今節出場する福岡支部10人のなかでトップの数字だ。福岡は通算7優出2Vと水面相性上々。福岡記念レースは過去11節出場して準優出は6回あるが優出はまだないだけに、今節はまず福岡記念初優出を叶えたい。
羽野直也も近況好調だ。2月の九州地区選で優勝戦1号艇(2着)に乗り、3月の常滑周年でも優出2着に入る好走。昨年は年間2優出0Vに終わる苦しいシーズンだったが、今年に入って完全にリズムを取り戻してきた。福岡は記念レース通算3優出をマークしている好実績の水面。福岡周年初Vへ期待十分だろう。
その他にも福岡記念レース優出6回を誇る篠崎元志や、昨年12月の福岡周年で優出3着の渡辺浩司、福岡通算26優出6Vの池永太、2022年に福岡での九州地区選で優出歴がある益田啓司、福岡ルーキーシリーズでV歴を持つ新開航、福岡記念レース初出場の溝口海義也と福岡支部は好メンバーがそろっている。優勝戦に何人を送り込んでくるのか。
遠征勢ではまず佐藤隆太郎(東京)に注目が集まる。3月の若松SGボートレースクラシックで優勝。圧倒的な快速パワーを武器にSG初優出初Vを飾った。これで賞金ランキング1位に浮上し、11月の福岡SGチャレンジカップ出場は早々と当確ランプだ。福岡は過去6節走って3優出1V。福岡記念レース出場は今回が初めてになる。約7カ月後の福岡SGも見据え、手ごたえをつかむ福岡周年にしたい。
馬場貴也(滋賀)も見逃せない。福岡では2023年にSGボートレースメモリアルで優勝。さかのぼれば2022年にはG1福岡ダイヤモンドカップで優出3着に入っており、近年当地で好走が続いている。今節もV争いに加わってくる可能性大だろう。今年の馬場は1月の下関周年で優出2着、1月の常滑BBCトーナメントで優出5着、そして3月の若松SGボートレースクラシックで優出6着とさすがの活躍ぶり。リズム上々で福岡に乗り込んでくるだけに目が離せない。
宮地元輝(佐賀)は福岡周年の歴代覇者の一人。2022年の開設69周年記念で2コース差しを決めて優勝している。その後も福岡では2023年のSGボートレースメモリアルで優出5着に入るなど活躍。福岡通算10優出6Vと当地相性は抜群だ。今年の宮地は1月の下関周年で優勝する好スタートを切り、3月の若松SGボートレースクラシックでは優出4着と好調を維持。賞金ランキング3位につけている。好相性の福岡で結果を残して賞金をさらに上積みするのか。
その他にも3月に尼崎周年と平和島周年で連続Vを飾るなど好調な毒島誠(群馬)、今年の勝率8.81で全選手中トップの茅原悠紀(岡山)、2011年と2012年に福岡周年を2連覇している坪井康晴(静岡)、3月の常滑周年で地元Vを飾った磯部誠(愛知)、2013年に福岡でSGボートレースオールスターを制した新田雄史(三重)、2004年に福岡周年でV歴がある重成一人(香川)、2月に地区選で優勝した井口佳典(三重)、稲田浩二(兵庫)、土屋智則(群馬)など遠征勢は強力メンバー。地元勢との激しい攻防になりそうだ。
(データはすべて2025年3月30日現在。カッコ内の表記は支部)