BOAT RACE 津

RACE LIVE&REPLAY

ネット投票

SG 72nd ボートレースダービー

開催まで

Days::



レース展望 RACE GUIDE

レース展望 RACE GUIDE

総展望
高橋亮考『中日スポーツ』

ボートレースが産声を上げた1952年。翌年には、第1回全日本選手権が若松で開催された。日本一強いレーサーは誰か。優勝賞金以上にその名誉を求めて優勝戦へ乗り込んだ勇者の思いは昭和から平成へ、そして令和となった今も受け継がれ、今年はボートレース津で72回目の幕が開く。

勝率トップでV最有力の
茅原、大会連覇を狙う桐生!

昨年8月から今年7月までの審査期間内で、8.49の最高勝率を残したのは茅原悠紀(岡山)。2年前に峰竜太が叩き出した8.63には及ばなかったものの、茅原の充実度を知るにはこの勝率をみれば一目瞭然。V最有力の位置づけは誰にも譲らないか。昨年の戸田大会は、桐生順平(埼玉)と佐藤翼(埼玉)が劇的な地元ワンツーを決めて幕を閉じた。桐生は1987~88年の今村豊(引退)以来となる史上2人目のダービー連覇へ挑戦だ。徳山オーシャンCで悲願のSG制覇を達成した西山貴浩(福岡)、東海地区で圧倒的な強さを誇る池田浩二(愛知)、もちろん峰竜太(佐賀)も戸田大会で1号艇V逸の悔しさを晴らしに来る。馬場貴也(滋賀)はダービー3年連続優出中、3年ぶりの覇権掌握へ始動だ。地元から唯一、新田雄史(三重)が出場権を得た。2013年チャレンジC以来となる地元SG。クールな男の鼓動は熱く、激しく脈を打つ。

秋の津水面は穏やかで
波乱は起きにくい。

 水面が荒れるイメージの強い津だが、ダービー開催時は波乱の起きにくい穏やかな水面となるだろう。20年前の当地ダービーは太田和美がイン快勝を決めるなど、過去4回の津SGは全て1号艇のVで決している。今回もイン圧勝劇の結末となるのか、それとも大きな波乱が待っているのか。10月26日。12レースでその答えが明かされる。

勝率 1着 2着 3着 平均ST
1コース 8.00 56.7% 16.2% 8.1% 0.15
2コース 5.81 12.6% 28.1% 20.4% 0.16
3コース 5.39 12.0% 20.7% 21.0% 0.15
4コース 4.97 10.1% 16.8% 19.9% 0.16
5コース 4.35 6.6% 12.2% 18.8% 0.16
6コース 2.97 1.8% 5.9% 12.0% 0.18
逃げ 捲り 捲差 差し 抜き 恵まれ
1コース 676 -- -- -- 36 3
2コース -- 44 -- 104 8 3
3コース -- 50 58 23 19 2
4コース -- 47 38 23 19 2
5コース -- 12 53 4 13 2
6コース -- 4 8 7 4 0
  • ドリーム戦出場選手予定 ドリーム戦出場選手予定
  • 優勝戦展望 優勝戦展望

10/21 初日 第12R ドリーム戦出場選手予定選手

全国:最近6ヵ月全国勝率(2025年3月1日~8月31日)
 津:最近3年津勝率(2022年9月1日~2025年8月27日)
 進入コース別成績:最近1年全国成績(2024年9月1日~2025年8月31日)

10/26 優勝戦出場選手

全国:最近6ヵ月全国勝率(2025年3月1日~8月31日)
 津:最近3年津勝率(2022年9月1日~2025年8月27日)

末永がSG初優出初Vの野望へ

 SG「第72回ボートレースダービー」は最終日の26日、12Rで優勝戦を迎える。大波乱も起きた25日の準優勝戦を勝ち上がったのは1号艇から末永和也、渡辺浩司、新田雄史、茅原悠紀、桐生順平、赤岩善生の6選手。末永はSG準優勝戦4回目の挑戦でついに突破。初優出を絶好枠で迎えることとなった。戦前から評判を集めていたエース37号機は日を追ってパワー相場を上げてきたが、今では完璧な回り足が完成された。優出したことにより、グランプリ圏内の18位以内に突入することは確定的。チャレンジカップを待たずして、年末の挑戦権を手にしたい。そしてここまで面倒を見てもらった師匠・上野真之介の目の前で、悲願達成を決めて見せるか。

 地元の単騎参戦となっていた新田は、多大なる重圧の中で勝ち抜いてきた。フライングの出るレースでも最後まで冷静に進めた精神力は素晴らしかった。正直、エンジン面においてはもっとも分が悪いかもしれない。だが彼には地元ならではの神通力が味方となる。誰よりも走ってきた水面、誰よりも勝ってきた地元津。その集大成が今、花開く。茅原は初となるダービー制覇へ挑む。そして桐生は今村豊(引退)以来となるダービー制覇の偉業へ挑戦権を得た。すでに金看板を手にしている両者だが、新たなステージへ足を踏み入れる一番だ。赤岩は予選18位から見事なレース運びだった。準優のような6コースになるのか。それとも最後は意地を貫き通して、待機水面で大きな動きがあるのか。鍵を握るのは彼かもしれない。渡辺は初のSG準優を冷静な判断で勝ち抜いた。イン競りをまくった姿は、そのまま頂点へ駆け上がっても不思議ではない。新たな歴史は今、開かれる。