使い始めの内堀学が圧倒的なパワーで準完全Vを達成し、その後も常に上位級の機力を維持。5月に優勝した赤岩善生が更に完ぺきに仕上げており、特に行き足と回り足が目立っている。モーターそのものがいいので、伸びに振っても良さそう。ここまで6節使って2連対率は70％近くあり、これだけの数字のモーターは他にはない。

初下ろしの青木蓮はトップクラスの足だった。その後も調整次第で上位に仕上がるが、乗り手によってはパワーを引き出せない時もあった。直近のオール女子戦では地元の富樫麗加が引き当てていて、道中で先行艇を抜き去るケースが多々あった。どちらかといえば出足、回り足系の方が強めだが、ストレートに関しても負けることはない。

いい時と悪い時で差があるが、調整がしっかり合った場合にはトップクラスに仕上がるポテンシャルを秘める。5月の2節目に使用した竹腰正樹は間違いなく節一の足で準優勝。直近のオール女子戦でも勝浦真帆が伸び主体に上位の足にしてまくって優勝。ただし、勝浦の序盤は握り込み、出足が悪くスタートに苦労していた。課題はそこだけ。

2人目の使用者だった滝沢芳行は抜群といえる伸びだった。3人目の富樫麗加はレース足の方が目立っており、調整によって特長は変わる。現状の2連対率こそ高くはないが、素性の良さはかなり感じる。先のオール女子戦では谷口佳蓮に選手生活初の優出をもたらして準優勝と頑張った。この時は実戦足がかなり目立っていて、舟が向いてからの押しが良かった。

使い始めはパッとせず、クラシックを制したばかりだった佐藤隆太郎もGW戦では出し切れなかった。その後に少しずつ上向いてきて、前操の松井洪弥は出足主体に抜群に仕上げていた。オール女子戦の大廣咲季もその動きを継承して、不運な事故以外は予選をすべて3連対でまとめていた。上昇度に関しては一番かも。

実戦で使用する前の航走検査で最も速いタイムをマークしたのがこのモーター。使い始めてみれば直線よりもレース足の方が目立っている。直近の女子戦では中曽瑠華が転覆してしまったが、その後のレースを見る限り特に足落ちは感じられなかった。悪くはないのだが、伸びに関しては近況あまり目立たない。

GWの永井彪也、その直後の権藤俊光で連続優勝。両者とも派手に伸びてはいなかったが、出足、回り足はかなりしっかりしていた。ただ、目立った活躍はこの2人だけで、他の選手が乗った場合の動きは平凡。乗り手を選ぶモーターかもしれない。調整のうまい選手が引き当てた場合には、連続優勝した時の足になるだろうか。

初下ろしの小坂尚哉から高橋勲、大須賀友と常に好気配を示していた。特に大須賀はトップ3に入る仕上がりだった。ただ、その後の２節は戦える範囲にはあるが平凡な動き。底力はありそうで、うまく調整が当たれば機勝率どおりの足に戻るはず。乗り心地がくるかどうかも課題といえる。

優出を果たしたのは準優勝だった初下ろしの黒井達矢だけだが、その後も好パワーを維持している。前々操の山本英志、前操の高橋淳美はうまく合わせ切れなかったが、本体そのものは間違いなくいい。しっかり調整が合えばどの足も良くなるが特に直線に特長が出る。まくりを得意とする選手が引けば面白い存在になる。

使い始めはパッとしなかったが、少しずつ上向いてきた。あまり乗り手に恵まれず、ここまで優出歴もないが、その割には2連対率も結構高い。先の女子戦では中田夕貴が使用して、前検では一番時計をマーク。タイム通りでレースでも直線は常に目立っていた。他の足も悪くなく誰が乗っても活躍が期待できる。